San Diego旅行 その8

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サンフランシスコ散策。

1月15日午後1時半(サンフランシスコ時間)

空港内をしばらく歩くと案内所があった。ラッキーと思っていってみると、さらにラッキーなことに市内観光ガイドブックが並べてあって、タダでくれるらしい。さらにさらにラッキーなことに、その中の一冊は日本語版だった。

それによれば、昨年 BART なる鉄道が空港への乗り入れを開始したばかりであり、それを利用してPowellという駅まで行くと、そこがケーブルカーの始点であり、また観光案内所もあるという。このPowell駅周辺を散策して戻ってくるというルートが無難そうだ。時間はかなりあるとはいえ、全く未知の土地で無理はしたくないので、それ以上の遠出はしないことにする。

1月15日午後3時(サンフランシスコ時間)

空港からPowell駅まで30分あまり。しかし、下調べや空港内の移動でもたついたりしたので、到着したのは3時ごろだった。

駅を出ると、目の前にバンク・オブ・アメリカのビルが聳え立っていた。細かな彫刻が施され、いかにも時代を経ていそうな重厚なビルである。The古きよきアメリカという感じ。サンディエゴにはこういうのはあまりない。

銀行の横の通りがケーブルカーの路線になっていた。考えてみたこともなかったが、ケーブルカーはここまで走ってくると回転台の上でぐるっと18〇度方向転換して帰路に備えるのだ。おもいがけずその様子が見学できた。ほんとうは見学ついでに乗ってみたいところだが、下手に遠くに行って戻ってこられなくなるのも困るので、歩道からじっくり鑑賞するだけで我慢。

また、ケーブルカーの通りから別方向に目を転ずると、そこは路面電車とトロリーバスが走る大通りである。路面電車が通りの中央を、バスはその脇の一般道を普通の乗用車と一緒に走る。路面電車とトロリーバスは、何と一つの架線を共有して電気の供給を受けているらしい。なるほど、どのトロリーバスも軌道の上の電線に長大なパンタグラフを斜めにぐぐぐっと延ばして走っている。 この狭いエリアに4種類もの異なる交通システムが共存しているわけだ。どれかに統一してしまえという発想はないのだろうか。いくらなんでもトロリーと路面電車の併走は無駄が在り過ぎるような気がする。

観光案内所で電話の掛け方を聞く。国際電話用のプリペイドカードを買えばよいことが分かる。国際電話用の電話番号も分かった。やり方が分かってみれば簡単だね(しかし、帰国してから調べたところでは、 KDDIスーパージャパンダイレクト を使ったクレジットカード払いの通話の方がこのときの私のニーズには合致していたようだ。)

1月15日午後6時(サンフランシスコ時間)

飛行機に乗る時間が迫ってきたが、空港内のレストランで食事を取る。 ユナイテッド航空は、さきほどハワイ行きのチケットを発行すると同時に、空港内で使える15ドルの食事券と、ホノルルでのホテル宿泊券、朝食券を渡してくれた。その権利を行使し、あやしげなテリヤキチキン定食を頼んだ。どうでもいいがなぜ「テリヤキ」はこうも米国内のレストランや飛行機の機内食でメジャーな存在になってしまっているのだろうか?

食事がタダなのはいいが、店員の態度は大変悪かった。セルフサービスの店なのでトレイを所定の位置に自分でもどさなければならなかったが、どこに戻したらいいのかさっぱり分からない。店員に聞いたら、あごで指し示しやがった(それも面倒くさそうなあいまいな仕草で、なんだかさっぱりわからん)。あの態度の悪さは茨城県の小売店の店員といい勝負である。サンフランシスコ空港の国内線乗り場に行ったら、sushiを売っているテイクアウトの店だけは利用を避けることをお勧めする。

1月15日午後6時半(サンフランシスコ時間)

テイクオフ! あたりはバカンス気分で浮かれた幸せそうな紅毛人でいっぱいである。

1月15日午後11時(ホノルル時間)

ホノルル時間はサンフランシスコ時間より2時間遅い。つまり私の体内時計では午前1時。到着すると現地の係員が私を待っていてくれた。小柄で色黒の若い女性だった。すぐにホテルを紹介するからついてこいという。我々はロビーについた。この時間でもお客はずいぶんたくさん居る。ロビーの一角に、観光案内看板とホテルへの連絡用電話ブースが一緒になった設備があった。女性係員が電話をとって何処かにかけ始めた。


「もしもし、今夜ひとりなんだけど空いてる?」
おいおい、今から予約かよ。

「そう、一人。日本人の男性ね。英語はしゃべれるみたい」
なんてことを言っている。これで満室ですと断られたらどうなるのだろう?

部屋は確保できたようで、まもなくホテルからの送迎バスがやってきて私を拾い上げてくれた。所要時間5分ほどでホテルの到着。建物はそれなりに年季が入った感じ。掃除は行き届いているが、部屋の面積といい調度といい、サンディエゴの部屋より2段階ぐらい劣る感じだったが(ベッドに屋根はついていなかったし)、宿泊料は130ドルらしい。私の宿泊料はユナイテッド航空が面倒見てくれるからいいが、自前で払うとするとちょっと(かなり)割高ですな。

ところで私はサンディエゴで荷物を預けてしまっていたので、手元には着替えも洗面具もないのだ。サンフランシスコで歯ブラシだけは買ってきたのだが、髭剃りはないし、着替えも寝巻きもない。あす成田につくまで、下着は着たきりにせざるを得ない。せめてもの処置として、靴下だけはバスルームで石鹸を利用して洗濯した。

明朝は6時起床だ。手早くシャワーを浴びて、パンツ姿でベッドに潜り込んだ。

(次回に続く)

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本エントリーの初出:チャンネル北国TV (2004-02-03)

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このページは、kojidoiが2004年2月 3日 00:00に書いたブログ記事です。

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