ニフティの学習型spamフィルタについて続報

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ニフティの学習型フィルタは快調にspamを排除してくれている。 3月3日、「学習型フィルター」に「フィルター学習状況表示」機能が追加された。それによれば、私は過去1ヵ月半の間に2458通のspamメールをゴミ箱送りにしている。これまでこれをイチイチ手でやっていたのかと思うと……

「状況表示」では、「迷惑メールによく出てきた単語」ベスト20も表示してくれる。私の場合は次の通りだ。

  1. Here
  2. want
  3. yahoo.com (差出人)
  4. remove
  5. aol.com (宛先)
  6. HERE
  7. Our
  8. much
  9. yourself
  10. nifty.ne.jp (宛先)
  11. Muscle
  12. prescription
  13. Meds
  14. dino (宛先)
  15. easy
  16. wish
  17. here
  18. longer
  19. Viagra
  20. you (題名)
一見して分かるとおり、キーワードとして使えそうなのはMuscleとViagra程度しかない。単純にキーワード検出条件を組み合わせるだけではspam排除は至難の技であるということがここからも分かる。

このほか、日付別に受信メール・排除メールの数の推移を積み重ね棒グラフで見せてもくれる。これをみてspamとの戦いを振り返り、ひとしきり感慨に浸れるわけである。

なお、 前エントリー に対してトラックバックしていただいた記事に次のような記述があった。

http://www.pigeonblood.net/blog/archives/000219.html

現状メーラーの設定で「hotmailとaol.comとその他モロモロフリメ」を受信せずサーバから削除する設定にする事で、かなりの数のスパムは受信せずにすみますし、
異議アリ。いま私のアカウントにおいて「受信拒否したアドレスは、全部で95ある。これは私が迷惑フィルタを本格利用し始めて後、spamと分類したメールから自動的に検出しリストアップしたものだ。そのうちサイト名がだぶっていたのは15ほどしかない。受信拒否を指定すべき「モロモロフリメ」は現時点でも80あるのだ。そして、今後も限りなく増えつづけるはずである。送信者アドレスだけでフィルタリングを試みたところで焼け石に水なのである。
そういったドメインのハバにおさまらない海外スパムは、それこそPOPFileに学習させる事で事足ります(MacOSXの標準バンドルであるMailには学習型迷惑メールフィルタがついてますし、他メーラーを使うのならばやはりローカルでベイジアンフィルタを動かす事になりますねぇ)から、「サーバ側に学習型フィルタを装備する」事は、セカンドプロバイダとしての食指を動かすモンではないなぁ。
もちろん「食指を動かすモンではない」と結論付けることも個人の自由である。さらさら、blog@pigeonblood.netさんに喧嘩を売るつもりはない。 また、今後はクライアントサイドでの学習型フィルタ装備がwindowsのメーラでも一般的になっていくのかもしれない。

しかし、現状では、

  • 相当高いスキルを持った人でなければ自力でそれを用意するのは難しいだろう。
  • 出先からweb経由で自分当てメールを頻繁にチェックしたいという場合、やはり自宅のパソコンレベルでのフィルタリングではどう逆立ちしても不足だ。パソコンを使う場合、到着したメールに即時対応するのではなく、1時間毎などの頻度でネット越しにサーバにアクセスして処理をかけることになる。ここにタイムラグが生じる。かなりの確率で受信箱が未処理のspamの山に埋もれているところに遭遇することになるだろう。といって、30秒おきとかに絶えずサーバにアクセスしに行くのではどう考えてもネットワークに負担を掛けすぎだろう。
こう考えると、やはり、サーバレベルでの振り分けのほうがパフォーマンスが明らかに上だ。

私がもし友人にISP選びの相談を持ちかけられたら、やはり以上二つの条件を含めたメール環境の充実を理由にニフティを勧めると思う。


以下本題から外れます。
いや、だからね…ニフティが自社ユーザーを守ってないとは言ってないんですってば。問題なのは、自社ユーザーが他社ユーザーにスパムを送っているのに、それを取り締まってない事なんですよ。って事を前回のエントリにも書いたんですけどね… 辛口うんぬんは、事実を事実のまま書いただけですから、それを辛口と言われてもなぁ。
それはわかってますよ。分かった上で、辛口だなと私は思ったというだけのことです。
ユーザー向けのサービス充実も結構なことですが、スパム出すのはいけないんですよー、とか、ウィルス感染しちゃうと他人様に迷惑がかかるんですよー、とか、ユーザーの教育をするのが先のような気がします。
それも大切なことでしょうね。でもユーザの啓蒙と保護は何も二者択一問題ではないので、どっちが先とか後とか論じてみてもあまり意味ないんじゃないかな。

迷惑ユーザの取り締まりということでいえば、ちょっと前まではどのISPも熱心ではありませんでしたね。ニフティに限らず、DIONとかOCNとかの困ったチャンユーザをどうにかしろーという不満の声はあちこちで聞いたものです。でも、最近は問い合わせ窓口にメールを書くとどこもISPもかなり丁寧に回答をよこしてくれるようになりました。昔は昔のこととして、今の対応は前向きに評価できるのではないかと思いますが。


本エントリーの初出:チャンネル北国TV (2004-03-04)

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このページは、kojidoiが2004年3月 4日 00:00に書いたブログ記事です。

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