アフィリエイトに怒る人

私は職場のアドレスでyahoogroups下のとある技術系メーリングリストに加入している。

今日、その技術の初学者と思しきAさんという参加者が、よい入門書を紹介して欲しいという質問記事を投稿されていた。

それに対し、Bさんという人がいくつかの書籍を自身の寸評と共に紹介されていたのだが、これにCさんという人が激烈に噛み付いたのである。原因は、Bさんがそれぞれの書籍に対してアマゾンアソシエイト（一般用語で言うところのアフィリエイト）のリンクを提示していたことにあった。「こんな参加者には初めて遭遇した。そうまでして金が欲しいのか。実に不愉快だ!　どうしてもアフィリエイトしたいなら事前に断りを入れろ」と大変ご立腹の様子なのである。

もちろん、よく個人の掲示板などで見かける出会いサイト紹介URLの書き逃げのようなのは顰蹙だと思うし、MLにそんなものを投げた日には、即退会処置を取られても不思議ではない。しかし、Bさんの記事は極めてまっとうな内容であり、Aさんの質問に過不足なく情報を与え、またMLの趣旨にもよく合致したものであった。しかし、Cさんには自分の専門分野を汚されたように感じられたようだ。

私としては、アフィリエイトぐらいぜんぜんOKじゃんと思うのだ。別に参加者に迷惑がかかるわけではない。読者としては情報を得られ、本屋は儲かり、そして、有益な情報提供をしてくれた人には些少でもご祝儀を送れる。三方一両得の実によくできたシステムだと思う。

また、アマゾンを儲けさせたくないなら(あるいは紹介者を儲けさせたくないなら)、購入ボタンを押さなければいいだけの話ではないか。なんなら、ISBNだけカットアンドペーストして楽天ブックスあたりのホームページに行って購入したっていい。選択権はどこまで行っても読者がわにゆだねられている。にもかかわらず「事前に断りを入れろ」などという発言がどうして出てくるのか。本当に理解できない。

世の中色々難しいよな。

本エントリーの初出：チャンネル北国TV (2004-11-17)