上野と秋葉原と蒲田を巡る

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久しぶりに高速バス「つくば号」で東京に出る。今日の主目的は上野の科学博物館にYS-11の展示を見に行くことである。

東京までのバス往復券に東京23区内のJR一日乗り放題のキップが合体したものが2000円で販売されている。最近できたばかりのキップだ。つくばエキスプレスのTOKYO探索キップはつくば-新御徒町までの往復と都営バス・路面電車・地下鉄の一日乗り放題キップが合体したもので2460円する。秋葉原まで行くには別運賃を払わなければならないし、都営地下鉄は路線が余り密ではないしバスは路線が良く分からぬ。それを考えると、2000円はかなりのお得感と便利感がある。

バスを上野駅前で降りて陸橋を超え、国立科学博物館へ。正式には「独立行政法人国立科学博物館」だ。国立が名称に残っているのはなんとなく不思議だがこれで良いのか?

行ってみると、なんと南方熊楠の特別展も開催している。先にそちらを見に行く。南方熊楠は日本の民俗学・博物学研究の草分け的存在。明治時代に単身アメリカ・イギリスに留学し、貧乏と非白人蔑視という逆境をものともせず、多岐にわたる研究を独力で進め、世界で一番権威があるとされる学術誌「ネイチャー」に大量の論文を寄稿した。投稿論文数の多さでは今に至るもトップの座を余人に明け渡していないのだ。大変な馬力である。

彼が書いたエッセイの抜粋が展示されていたのが面白かった。実にユーモアにあふれる魅力的な文章である。文筆家の道を選んでも大成できただろう。

YS-11の展示は期待していたほどではなかった。もう少し分量があるかと思っていたのだが、常設展示室の片隅にちょろっと写真と模型などが展示してあるだけ。熊楠展がなければフラストレーションを溜めたまま博物館を後にするところだった。

次に秋葉原のヨドバシカメラに寄る。開店1周年のセール中。電子辞書のいいのが安くなっていたので購入する。英和辞典と英語類語辞典のいいのが入っているのがすぐに欲しかったのだ。電子辞書の本格的なものとなると、やはりセイコーのが一番である。なかでも英語系の辞書が最も充実しているSR-E10000が、5年保証が付いて42000円。定価よりは大幅に安いが、楽天の最安値よりは5000円ぐらいも高い。しかし、すぐに欲しいということで思い切って買うことにした。それにしても、ブツを安く買うならやはりもう楽天が一番有利であることよなあ。

キップでいける最西端は蒲田駅。蒲田といえば温泉なのだ。黒湯に入れる銭湯が蒲田にはなぜか林立している。今日はゆ~シティー蒲田に寄る。現代的なつくりの比較的新しい施設である。少しぬるめに沸かした黒湯が浴場の一番奥にある。肌触りがまろやかで快適である。

22時過ぎつくばに帰着。まあまあパフォーマンスの良い東京旅行であった。あしたは筑波大学の学園祭に絵を見に行く。

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このページは、kojidoiが2006年10月 8日 01:15に書いたブログ記事です。

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