まだまだこういう発見がある。
記事によれば、このトカゲが発見されたのが99年。つまり新種記載論文がでるまでに4年近くかかったことになる。分類学の論文を書くとは、このように手間がかかるものなのである。しかし、出てくる結果はたいてい地味だから、専門外の人にはその価値がなかなか解ってもらえず、仕事を正当に評価してもらえないことも多い。
分類こそすべてモノの認識の基盤となるものであり、 分類学とは遺伝・生態・生理などさまざまな要素を総合して物を考える「総合生物学」なのだが。どこでもかしこでも「目に見える結果」を「すぐに」出すことを要求する短気な現代日本人にはなじまないのかもしれない。
本エントリーの初出:チャンネル北国TV (2003-09-04)
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