最近私は、同じパターンの夢を繰り返し見るのである。 それは引越しの夢だ。
夢の中で、私はアパートに一人暮らしをしている。
現実の私も賃貸マンションと称するアパート(これらの違いはナンなのだろう)に一人暮らしである。だが、夢の中にしばしば登場するのは、学生だった頃に住んでいた木造の古いアパートであり、そこを引き払うというシチュエーションが多い。
そして、とにかくえらく凝ったつくりの新居に引っ越すのである。 凝っているというか、まるで迷路のような間取りになっているのだ。 冷静に後で振り返ってみると、そんな賃貸物件などありえないし、あったとしても住めたものではないと思える。だが夢の中の私は、とにかく掘り出し物の物件が首尾よく見つかってよかったと盛り上がっているのだった。
先日もそんな夢を見ている途中で、目が覚めた。明け方5時ごろか? しばらく寝ぼけ状態で、自分がいったいどこに居るのか思い出せない。
数秒後に、今自分が横たわっている寝床こそが私が5年来住んでいる現実の住処のせんべい布団であることに気付く。 そして、近々そこを出て行かざるを得ない情況になる可能性が高いことに。 さらに、いつどのようにしてその情況に遷移するのか、今のところ一切予測不可能であるという現実にも。
本エントリーの初出:チャンネル北国TV (2004-01-09)
コメントする