San Diego旅行 その3

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学会も佳境に。

1月12日

今回の日程において最も忙しい一日がやってきた。

専門分野のワークショップが12:30から18:00までに二つ。 そのあと20:00までポスターセッションである。私もポスターを出展しているので、そのポスターの脇に控えて案内役を務めなければならない。

ポスターとは、大雑把に言って模造紙一枚分のスペースに自分の研究の概要をアトラクティブにまとめたものである。 これを学会の期間中所定の展示スペースにずっと張っておくのだが、セッションの時間というのが設けられており、この時間帯には学会参加者がひときわ多くポスター会場に集合する。そこで発表者は寄ってきた人々に対してマンツーマンで説明したり提言を受けたり名刺を交換したりするのである。

余談だが、会場の一角ではバイキング方式でチーズとソフトドリンクが大盤振るまいされ、またワインも提供される(こっちだけは有料)。

ポスターを見にくる人の利便を考え、できるだけ同じジャンルのものが同じエリアに集中するように貼付場所が指定されるのが一般的である。今回私が出したポスターはデータベース関連のものだったので、実験バリバリな人は余り寄ってこないだろうことが予想された。そして、実験バリバリでない人は、われわれの業界では常に少数派なので、私が店を出す一角はおそらく期間中ずっと静かであろうと予想された。

予想、あたりすぎである。

ていうか、発表者すら居ないポスターばかりではないか。いいのかこんなので? 

馬鹿馬鹿しくなってきたので、私も自分のポスターの前を離れ、ワインを貰ってよそのポスターを冷やかしに行くことにした。系統樹を示したポスターがそれなりの数あったが、一応そっちが専門である私の目からすると、どれも踏み込みが甘い。統計的検証をしないと系統樹なんか無意味なのだが、全く無頓着にソフトウェアの出してきた結果を鵜呑みにしている発表が多すぎる。

どこに言っても目立つのは中国人だ。彼らの自分を誇示するパフォーマンスは徹底している。正確には、シャイな中国人も居ないわけではないのだが、それよりもパフォーマンス徹底型の中国人が圧倒的に目立つのだ。 彼らはボディランゲージに独特の特徴がある。美味く表現できないが、全身を使って「自分を大きく見せよう」としている意識がかんじられる。正直、みているこっちが辟易することも無きにしも非ずだ。

だが、今や中国系の研究者が米国はじめ世界にちらばり、地道なデータ収集のかなりの割合を担っていることは事実。 私の研究者に公開データの問い合わせメールを送ってくる人の80から90%くらいが中国系の人であることからも、それは明らかだ。

【トラックバック】 http://ch.kitaguni.tv/u/1181/%ce%b9%b9%d4/0000041178.html


本エントリーの初出:チャンネル北国TV (2004-01-22)

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このページは、kojidoiが2004年1月22日 00:00に書いたブログ記事です。

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