いよいよ旅行記も完結である。
1月16日午前6時(ホノルル時間)
まだ外は暗い。手早く身支度を済ませ、荷造りをして(といってもやることは殆どないわけだが)、朝食を摂りに食堂に向かう。窓辺の席についた。窓は開け放ってあった。しかしさすがはハワイだけあって寒くない。風が気持ちいいぐらいだ。これで窓の外に隣の灰色の建物が迫っているのでなければ完璧だったのだが。
ここのウェイトレスは、夕べのテリヤキチキン屋とは天地の差でニコニコと愛想がよかった。質問にも丁寧に答えてくれ、たいへんよろしい感じだ。チップをはずんでしまったのは当然だろう。
1月16日午前9時(ホノルル時間)
なんだかんだいって成田便のゲートまで到着。ここまでくると案内放送も日本語でしてくれている。乗り込んだ飛行機も、初日の成田発とは違って、日本語も公用語だった。というか乗務員は全員日本人に見える。向こうから日本語で話し掛けてきてくれるのはやはり楽だ。
飛行機は座席のひとつひとつに液晶モニタがあてがわれていて、ビデオは九チャンネルも用意されていた。北国TVでも何人かの人が話題にしていた「シービスケット」を原語と日本語吹き替えの2チャンネルで放送していた。
離陸。実にいい天気で、海とそこに浮かぶ島がよく見えた。まあとにかく、思いがけず私の「行ったことある場所リスト」の項目が一つ増えてよかった。たった10時間前後の滞在だったが。
機内放送では成田は雪だといっている。うわ。落差ありすぎだ。実はコートを持っていないのだが大丈夫だろうか。
1月17日午後2時(日本時間)
眼下に千葉県の陸地が見えてきた。ああ、やっと帰ってきた。
着陸。やはりほっとする。荷物を受け出し、やっと髭をそることが出来た。寒さも心配したほどではない。さっそく高速バス乗り場に向かった。日暮れ前には家に帰れるだろう。一休みしたあと、どこか和食の食える店に行って日本語で料理を注文し、白いご飯を味わって食べよう。
1月19日午前9時(日本時間)
出勤。同僚のNさんがニヤニヤしてこっちを見ている。サンフランシスコからかけた電話では私が飛行機に乗れなかった理由などは詳しく説明しなかったので、16日に私以外の二人が帰還したおり、当然ながらその理由をめぐって盛り上がったようだ。きっとエロ雑誌をもって帰ろうとして税関に止められたに違いないとか言い合っていたらしい。
電話で頼んだボスへの伝言は、結局成田では伝わっていなかった。(携帯の電池がきれていたんだと!)。
お茶の時間も私は「時の人」であった。ハワイに向かったことも伝えていなかったので皆驚いていた。お土産にはサンディエゴのチョコレートに加えて、当然、ホノルル空港で買ったマカデミアナッツも出したのであった。
(完)
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本エントリーの初出:チャンネル北国TV (2004-02-04)
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