地震で突如として住処を放棄せざるを得なくなった山古志村民が一時帰宅したそうだ。このニュースは胸を打つものがあった。単に「家」という物理的存在を失っただけではないのだ。
http://www.asahi.com/national/update/1029/018.html
「マリ。マリ」。自宅に着いた途端、浅染伊吉さん(83)が愛犬の名を叫んだ。避難前にドッグフードを山盛りにしたボウルは空。マリは尾を振って飛びついた。
一時帰宅した上田久江さんは、家を出る際、愛犬のテツコに「ごめんね連れていけなくて」と涙を流し、抱きしめた。避難所暮らしで、通常のような余裕のある日常を望むべくもないことは分かる。
しかし、ペットの犬猫となれば飼い主にとっては家族同然のはず。それすら見殺しにすること強いられなければならないものなのだろうか? 神戸の大震災の際に家屋の下敷きになって身動き取れなくなった家族・友人を残して火事場から立ち去らざるを得なかった人たちが居た。その話と同じぐらい惨いというのはいいすぎだろうか?
犬一匹の占有スペースなど人が寝るスペースに比べればたかがしれているだろう。ペットフードぐらいなんとか都合してあげられないものなのだろうか?
本エントリーの初出:チャンネル北国TV (2004-10-30)
コメントする