何度みてもいい映画だ。
久しぶりにテレビ映画を見た。「幸福の黄色いハンカチ」はやっぱり感動の名作である。これはいつの映画かと検索してみると、1977年公開だった。28年前か。出演者が若々しい。いまやオジサン代表のようになってしまった 武田鉄矢 が28歳。 桃井かおり は25歳。二人の「軽薄な若者」ぶりには隔世の感がある。
ついでにいろいろ検索してみたところ、一般映画ファンが好きなように映画の評価を語る レビュー集 を発見した。しかしまあ……この文句なしの名作映画を相手にしてさえ人はいろいろとイチャモンのネタを見つけられるもんなんだなあ。
「エエ話や」的な泣かせ映画ですが、いくらなんでも、あざとさが鼻につく感じ。武田鉄矢の思い切った起用など観るべき点はなんわけじゃないけど、脇を固めているのも寅さんファミリーの皆さん、みたいなあくまで予定調和的な攻撃にはちと退いてしまうワタシなのでした。↓「
原作(って程のモンでもないが)はピート・ハミルがNYポスト紙上に掲載した短いコラムで、それを翻案に作られたポップスをトニー・オーランド&ドーンとかいうグループが「幸福の黄色いリボン」のタイトルで歌い、確か全米1位を記録してました。本作はどうもハミルより全米ナンバーワンソングからパクったもといヒントにしたものと思われます。一応、リボンからハンカチに変えてはいますが。キャスティングは予定調和な「寅さん」より冒険してて山田洋次監督にしちゃ意外な感じですが、途中でいつもの常連俳優(寅さん、タコ社長、さくら!)が出て来るんで、結局元の木阿弥。何度でも言いますが、狙いが見え透いた「泣かせまっせ」映画には今イチ感情移入できないし、桃井かおりがマジでうざいのと、元ネタがバレバレなのとで…マイナス3点。完全オリジナルだったらねえ…残念。
甘いだけではダメなんだよ。キャプラの映画を勉強しなさい。もっと素直に感動できんのか。余計なお世話ではあるが、人生生きてて疲れないのかなあ。
本エントリーの初出:チャンネル北国TV (2005-04-16)
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