一週間、フィリピンに出張していた。
フィリピン国内某所で開かれた会議に参加してきた。東南アジア方面への旅行は私にとって初体験だ。
どこに行っても古いものと新しいものが混在している。25年ぐらい前のカローラとか(ドアミラーは自分であとから接着剤でくっつけただけのように見える)、日本語の字幕をつけたままの「関東バス」の中古バス(もともとのドアは封鎖して運転台と右側昇降口を増設してある)が平気で高速道路を走っているのだが、同時に最新式の日本車も珍しくないのだ。家並みにしても同様で、昭和40年初頭にはこんな家々も結構あったよなという、幼時の記憶と辛うじてリンクできるようなズタボロの家々の後ろに、建設中の20階建てのマンションが聳えていたりする。写真では見たことのある状況であるが、やはり自分の目で見ると社会の「上」と「下」の間にある度し難い差異を実感する思いだ。
しかし日本もこのまま小泉や政府の方針どおりいくと、いずれそんな状態になるのかもしれない。
写真は某大学前の通り。中央に写っているのはJeepneyというフィリピン名物の乗り合いタクシーだ。乗り心地は、屋根つきのトラクターと同等と考えればだいたい合っている。
本エントリーの初出:チャンネル北国TV (2005-05-22)
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