つくば市内には、いろいろなカルチャーギャップが存在する。
http://www.pref.ibaraki.jp/bukyoku/hoken/seiei/suido/02about/0204.html によれば、つくば市の今年3月末での水道普及率は茨城県平均にも全国平均にも負けている。
ちなみに http://www.pref.fukushima.jp/eisei/kanei/suidou/toukei/zenkokufq.htm によれば、茨城県の水道普及率は昨年3月現在で88%であり、全国の都道府県の中で下から3番目という素晴らしさだ。
つくば市においては、いわゆる「学園都市」地区と昔ながらの農村地帯とが混在している。このことから農村地帯が平均値を下げているのだろうと推測したくなる。ところがそうとばかりは言い切れないのだ。確かに学園都市地域はインフラが周辺よりはよく整備されているが、地区内にあってもアパートや個人宅では上水道を使っていない例が珍しくない。現に私がいま住んでいる「マンション」も井戸水をポンプでくみ上げて各戸に分配する形式。ポンプ小屋が私の部屋のまん前にあり、このうえもない目隠しとして役立っている。昔は大学から徒歩5分のところに住んでいたが、ここも井戸だったし、そのさらに以前に住んでいた科学博物館つくば分園横のアパートも同様だった。
そして、つくば近辺の井戸の水質は大変悪い。風呂に水を張って3日も放置しておくと何か赤いものが浴槽の壁に沈着し始める。酷いところになると井戸の中に雨水が混入し放題ということもあるらしい。やっと去年になってこうしたアパートの井戸システムに対しても定期的な水質検査が義務づけられた。やっと去年の話なのだ。まったくあきれたものだ。科学の最先端を走っているはずの研究学園都市つくばも実態はそんな感じだ。秋葉原直通の電車が来るからといって、はしゃいでいる場合ではないのである。
本エントリーの初出:チャンネル北国TV (2005-06-04)
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