一部を除き、日本の銀行たちは、クレジットカードの一ヶ月分の利息をも上回る高額の手数料を、ATM利用のたびにふんだくっている。
東京スター銀行と他数行は、そんな馴れ合いに一石を投じようとした。その結果、もっと甘い汁を吸い続けたい他銀行から陰湿ないじめを受けているらしい。
http://www.asahi.com/business/update/0915/003.html
「他行のキャッシュカードでも無料で現金が引き出せます」――。そんなうたい文句の無料ATM(現金自動出入機)を全国で展開する東京スター銀行が、他行から「いいとこ取りだ」と批判を受け、戦略の見直しを迫られている。利用者にとってはありがたい無料ATMを巡るさや当ては、銀行業界の「顧客軽視」と受け取られかねない内輪の論理をさらけ出している。
「本来は自行を無料にするような競争をするべきなのだが」。ある銀行幹部は無料ATMの見直しを迫る業界の内輪の論理にあきらめ顔だ。顧客不在のまま進む論争をきっかけに、手数料の見直し論議に発展する可能性もありそうだ。
どう考えても105円の手数料はボリすぎである。休日の時間外手数料も然り。これを同業者間の取り決めでいつまでも改善しないでいるのは一種のカルテルじゃないのか? 多くの利用者が納得できないままでいるはずだ。
東京スター銀行は、うまく立ち回れば自らを英雄の位置に置き、悪者他行利用者にそっぽを向かせ、顧客を吸収できるかもしれない。これがきっかけとなって銀行のふざけた体質が少しでも変われば痛快なのだが。
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