いつも教えられるところが多いDan Kogaiさんのブログ。
本日のは、格別に参考になる。
アポロ月計画は捏造だったというトンデモ説があり、それとの対峙がテーマの番組が放映されたという。再放送があるというからぜひチェックしなくてはなるまい。
http://blog.livedoor.jp/dankogai/archives/50628377.html
それでも、「ああいえば上祐」も真っ青なぐらい、「捏造主義者」たちは「捏造の証拠」を言い立てる。実は懐疑に対しては反証だけでは足りない。ある懐疑が反証されたとしても、別の懐疑ならいくらでもひねり出せるからだ。日本の反エセ科学の試みの多くに徒労感を感じるのは、懐疑に対する反証に明け暮れているという点も多いにある。実は、懐疑に対する決定策は、懐疑の反証ではなく、懐疑の懐疑なのである。どういうことかというと、懐疑派がまだ思いついていない証拠を提示し、懐疑派に対してそれを反証してろと言うのである。本番組における切り札も、まさにそれであった。
ここでいう懐疑とは「アポロが月に行ったなんて本当か?」なのだが、当然これはあらゆる科学的事実への懐疑に読み替えることができるだろう。
別にエセ科学に限らず、こうした粘着型の懐疑に追っかけ回されることはよくある。科学では懐疑は欠かせないのだけれども、「はじめからその説は間違っている」という結論ありきの懐疑につきあう徒労感はまた格別である。
まさに遺伝子組み換え食物論争がそれだ!
彼らがまだ考えもつかないような「証拠」を逆にこっちから与えるのか。すぐにはネタを思いつかないが、挑戦しがいのあるテーマであるので、よく考えてみよう。
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