いつか起こるだろうと思っていたこの事件。
http://news.www.infoseek.co.jp/topics/society/diet/story/20yomiuri20070120i314/
「ダイエット効果がある」として納豆を取り上げ、全国の小売店での品薄騒動を引き起こしたフジテレビ系のテレビ番組「発掘!あるある大事典(2)」を制作した関西テレビは20日、記者会見を開き、実験が「ねつ造」だったことなどを明らかにして陳謝した。
番組製作者が激しく批判されるのは当然だが、視聴者も反省すべきだ。
被害者面して関西テレビを批判していればいいというものではない。その前に自分の間抜けさについてこそ静かに考えるべきなのだ。
http://news.www.infoseek.co.jp/topics/society/diet/story/20mainichiF0121m070/
番組を見て「納豆ダイエット」を続けていた東京都江東区の主婦(59)は「2週間で効果が出るという説明だったので、頑張って食べていた」という。手ごろな値段だったのでやりやすかった面もある。「この番組では、前のダイエットの食品を忘れるころに別の食品のダイエットが紹介される。以前に放映されたチョコレートも寒天も試してみたがやせず、他の方法までもうそに見えてくる」と不信を募らせる。
当たり前だ。悪いがこの主婦にはまったく同情する気にはなれないね。唯一絶対の安全有用な食品なんてあるわけない。生き物の体というものは、さまざまな制御因子が互いに綱引きを続けることで今ある姿を保っている。どれかの物質が突出してスーパーマンを演じているわけではない。だから、ある面では福をもたらす食品も別の局面では災いをもたらしうる。これらの作用はいわば表裏一体のもの。この程度の常識は最低限持っていなければならない。
最近の教育議論で、一般人は読み書きそろばんさえできれば充分だなどという意見があるが、こういう騒動を見れば、それが非常に危なっかしい主張であることがわかるだろう。健全な社会を維持するためには、市民が最低限度の自然科学の知識は持ち合わせているべきだ。もちろん歴史とか古典文学とかの素養も同様に必要なのだ。よって初等教育は「つめこみ」でなければならない。
ゆとり教育的なノリは一刻も早く排除すべきだということが、この騒動ひとつとってみても良くわかる。
こんにちは。
メディアから流れてくる情報をそのまま鵜呑みにする馬鹿がまだまだ多いのでしょうな。スーパーから納豆が消えたところを見ると。被害者面する視聴者がいるとすれば、無批判に情報を受け入れる己を反省してもらいたいものですな。まあ、無理でしょうが。