一週間前の話になってしまうが、群馬の温泉に命の洗濯に行ってきた。台風来襲前の水上温泉・土合・奥利根などをドライブしてきた。
つくばから水上まで高速で夜間なら3時間弱。料金はETC割引で3800円ほどである。夏場の避暑としては好適なロケーションといえる。
まずは新潟県境の土合駅について書こう。この駅は上り線の乗降場が新清水トンネルの中にあり、長大な階段を上り下りしなければ駅舎にアクセスできないことで有名である。
山小屋風の駅舎から改札(ただし無人駅であるのでフリーパス)を通り、左手に折れると、この先の難所を予感させる長い陸橋がある。3分ほど歩いたところで長い下り階段を伴ったトンネルである。きわめて幅の広い階段であり、両サイドにも幅広いスペースが確保してあって排水路となっている。聞けばこのトンネルの掘削に伴って温泉が湧き出したものを資源維持の観点から封印してあるとか。それでもあたりの水源から絶えず水が浸入しているようで、ちょろちょろと階段の脇を水路として流れている。
外界は少なくとも30度はあったろうが、階段を下るにつれ温度は下がり、トンネル内に入るとまた一気に気温が下がる。寒いぐらいだ。
見上げてみると誠にすさまじい。
良くこんなところに駅をつくろうなどと思いついたものである。あたりには民家も集落も何もなく、登山客とスキー客ぐらいしか利用者は考えられないのである。今なら駅の建設に到底GOサインは出ないであろう。
掲出の写真を撮影した地点で、音の風景を収録した。あたりにいるのは駅を見物に来た家族連れなどであり、乗降客らしいものは皆無である。
以下のURLから、音声を聞くことができる。子供づれのお父さんが階段をホームに向かって下りてきたところである。残暑厳しい折、納涼効果は抜群と思う。お聞きくだされ。
http://kojidoi.home-server.jp/blog/sound/doai_station.MP3
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