FoodScience http://biotech.nikkeibp.co.jp/fsn/の記事によれば、国内GMO(事実上)栽培禁止の矛盾を生産者たちがようやく語り始めた。これはちょっと面白いことになってきたようだ。
昨日のパネルディスカッションのパネリストの1人、滋賀県の生産者で、農事組合
法人酒人ふぁ~むの理事企画管理部長を務める福西義幸氏は、「『従来の慣行栽培
で使用していた農薬や化学肥料を3分の1、2分の1にせよ』との県の要請に対して、
農家は『では、それが可能な品種があるのか』と切り返したところ、県は明確な答
えを示せなかった」と紹介してくれました。これまでは、有機栽培農法に取り組む
生産者の熱意などが語られることはあっても、慣行栽培を続ける生産者が何を考え
ているのかといったことはあまり話題にされず、顔が見えなかったのです。しかし、
このやりとりからは、「生産者なら、そりゃあ農薬や化学肥料は減らしたい。でも、
それが可能となるGM品種は使ってはいけないんですよね」という生産者のホンネを
感じることができました。また、フロアからは北海道の生産者が意見を披露しましたが、これにも賛同しま
した。この方の意見は、「日本は莫大な量のGMOを輸入し、消費しているのに、国内
生産は一切できない状況。こうした“折り合い”の付け方には不満である」という
もの。国内生産が事実上できないのは、消費者がGMに対して不安を抱いているから
ですが、「そんなに不安ならば、輸入すべきではないのでは」というのがこの方の
ホンネです。
このあと、ほんとうにその通りに輸入を禁止したら、国内の畜産は壊滅するだろうとの指摘が続く。好むと好まざるとに関わらず、われわれの食生活は既にGMOに依存している。そして、それによる健康被害は特に報告されていない。
さて、魂を吸い取られるといって写真を禁止しようというような人々がこの日本から消えてなくなる日は来るであろうか?
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