今度は日立グループが大赤字。これは我が住処たる茨城県にとっても一大事と言えるだろう。
http://www.asahi.com/national/update/0131/TKY200901310156.html
「仕事があるときに次の仕事を探すべきだと言う人もいるが、この間まで忙しすぎてそんな余裕はなかった」とため息をついた。
あまりに変化が急すぎる。
- なまじ仕事がうまくいっていれば目先の仕事をこなすのに精いっぱいになって将来への布石はできにくくなる。
- 「あれ? ちょっと不調かも?」 となった時はもう遅い。
結局のところ、短距離走が得意な奴しか生き残れないということか。こんな世の中に誰がした。
私などはまだ恵まれている方と言えるのだろう。収入は高いとは言えないが、曲がりなりにも好きな仕事をやらせてもらえ、胃が痛くなるようなストレスとも重い責任ともとりあえず無縁だ。だが、今後もいつまでも今のような浮世離れした生活を続けられるとは思えない。何かをしなければならないはずだが、この方向で進んでおけば大丈夫というような方策は何も浮かばない。まったくノーアイディアだ。
最近はポスドク支援事業とかいうのも少しは存在し、その筋が時々開催する転職セミナーなどに出てみたりしている。だが、講師陣(たいていは企業の中堅どころの社員)はもっとらしく語るものの、ほとんど自分の状況には適用不可能だ。聞いていて白ける。適用できるのはあんたの会社の周りの連中だけなんじゃないのかと言いたくなる。もちろんそんな事を質問して喧嘩を売ったりはしない。「勝てば官軍言い放題」だ。我々は「自己責任を全うすることを怠った負け組」であって、最初から勝負は見えている。
だがいつまでも自称勝ち組の論理だけで世の中が回り続けるとも思えない。そのうち揺り戻しが来るだろう。そのとき間違って振り飛ばされないよう、ある程度の貯金と手に職をつけておきたいところだ。しかし、これがまたトランプの大貧民と同じで、下にいるほど難しいんだな。
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