新造なった砕氷艦しらせが横浜港にて一般公開されるというので暑い中見学に行った。
昼前にたどり着いたのだが、すでに見学におとづれた人で長蛇の列。良く聞くと、しらせだけではなく護衛艦きりしまとセットでの公開らしい。よく知らないが後者も有名な船らしく、こっちがメインで来た人も少なくなかったのであろう。
「しらせ」は文部科学省のお金で作られ、言うまでもなく学術目的の船だが、管理運用は海上自衛隊によって行われている。もちろん武装はないがれっきとした自衛艦である。クルーは当然自衛隊員。ただ一般の艦艇に比べると勤務内容は楽で(あくまで一般の自衛官と比べればだ)「しらせ」への配属は成績優秀な自衛官にとってはご祝儀的な人事なのだそうな。これはかつて「しらせ」で南極夏隊に参加した先輩から聞いた話。
しらせのスクリューはいまどきの電車や冷蔵庫と同じくインバーター制御の交流モーターによって駆動される省エネ設計。ごみ処理施設も充実し、ゴミを一切外に廃棄せずに南極まで行って帰れるそうだ。通信衛星とのコンタクトがとれ、館内から自由にインターネットも使える。このほか複数の通信手段を装備しており、ひとたび出港すれば家族との会話は順番待ちというのは遠い過去の話であるようだ。
コメントする