場所を取らないキーボード開発中

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親指族から脱皮? キーボード投影型入力システム開発

面白いアイディアだと思うが、普及するかな? 私の予想を言えば、従来のキーボードや携帯電話のテンキーを駆逐することはないと思う。

レーザーを使ってバーチャルなキーボードを作ると いうアイディアは面白い。使わないときは「しまっておける」し、複数のキーボードを切り替えて使うことも簡単にできそうだ。用途によっては非常に有効かもしれない。

だが、このキーボードでブラインドタッチはまず無理であろう。キーに触った感覚を指先で確かめられないから、この一点で、従来のコンピュータのキーボードからの置き換え候補としては落第である。

新聞記事によれば、 PDAや携帯の入力デバイスとしての応用が 視野に入っているようだが、これについてはどうか? 残念だがこれも難しそうだ。なぜならこのデバイスでは 普段こそスペースを確保しておく必要がないものの、 いざ入力という段になると像を投影するための 「机」がどっちみち必要となるのだ。 PDAや携帯を主にどうやって使うのかを考えれば これはそうとう難しい課題である。

銀行のCDなども最近は機械式の入力ボタンが すたれ、画面の表示にあわせてタッチセンサーに 触れる方式が主流となっているが、あれが 盲目の人たちの障害になっているそうだ。 最初に述べた「キーに触った感覚」を掴むことが できないからだ。一般人にとっては「ちょっと不便?」で すむ問題だが、彼らにとっては致命的な欠陥で あろう。

ユニバーサルデザインの観点からはむしろ 旧式の機械のほうが優れていることもある。皮肉なことだが。

機械を設計する人は、技術的には面白くないかも しれないが、この厳然たる現実の一側面をしっかり受け止めて 置く必要があるのではないか。

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http://ch.kitaguni.tv/u/1916/%a4%cb%a4%e5%a1%bc%a4%b9/%a4%d3%a4%c3%a4%af%a4%ea/0000049249.html


本エントリーの初出:チャンネル北国TV (2003-11-09)

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このページは、kojidoiが2003年11月 9日 00:00に書いたブログ記事です。

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