今回は監督のコメントに批判的なエントリーを取り上げてみた。
前回のエントリー で、山田洋次監督が黄色いハンカチ運動に「違和感」を表明したことをとりあげた。 RSSリーダの検索機能を使って関連記事を拾ってみると、この記事に反応した人はかなりいる模様だ。
まず、元記事のURLはこちら。毎日新聞のサイトにも載っていないコメント詳細がなぜかyahooからは読める。
2chのアンチサヨク連中が相変わらずのノリで色々書き散らしている。- http://news6.2ch.net/test/read.cgi/mnewsplus/1077354502/
- http://news5.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1077366850/
- http://www.mypress.jp/v2_writers/aisya96/story/?story_id=304154
- http://blog-yamasaki.com/archives/000319.html
- http://www.tarochan.net/archives/002158.html
- 善意でお祈りすることを批判するとはケシカラン
- 黄色いハンカチは監督のものではないのに我が物顔で批判するとはケシカラン
善意でお祈りすることを批判するとはケシカラン
そもそも、善意とはなんだろう。全構成員横並びで、一つの作法に従って明示するようなものではないはずだ。ハンカチぶら下げるのが悪いとは言わないが、人を巻き込む必要はない。一人でやればいい。それを「運動」としてしゃかりきに推し進めることによって、自衛隊員の帰還確率があがるとでも言うのか? そのへんからして馬鹿げている。
黄色いハンカチは監督のものではないのに我が物顔で批判するとはケシカラン
http://www.mypress.jp/v2_writers/aisya96/story/?story_id=304154
黄色いハンカチは、別に山田監督のオリジナルではない。もともと兵士の無事帰還を願って黄色い布をかかげる風習は海外にあって、山田監督の映画はそれをふまえてつくられたものなのだ。だからあの映画で黄色いハンカチを夫婦愛の象徴として使うのは自由だが、それをもって、無事帰還を願うシンボルとして黄色いハンカチを使うことを非難する理由はない。http://blog-yamasaki.com/archives/000319.html
欧米の習わしに着想を得たのが山田監督であり、今回の「黄色いハンカチ運動」を批判する資格はありません。また、山田監督は2002年に平壌舞台の恋愛映画を日朝合作で作った(朝日新聞2002年9月16日)人物です。だからなんだというのだろう? この際、そのハンカチの使い方のオリジナルがどこにあろうが関係ないことだ。監督はこれによって派遣(派兵といっているが)が「イベント化」することを危惧している。しかも、北海道−ハンカチつながりで、監督の映画との連想が存在していることは、報道写真に見られる「万国旗のように黄色いハンカチが一列にぶら下げられている」様を観れば明らかであろう。それに対して「違和感」を表明することのどこが、「善意を踏みにじ」っているというのか。
また、監督が北朝鮮で映画を撮ったとかいう指摘に至っては、 まったくどうしようもない因縁付けであり、議論のネタにもならない。そこまでして山田監督を悪者としなければならない余程の差し迫った事情があると見える。まあそれがなんなのかは大体見当はつくけどね。
本エントリーの初出:チャンネル北国TV (2004-02-22)
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