いよいよ帰国の途に。ところが……。
アロハ!
1月15日午前10時(サンディエゴ時間)
サンフランシスコ行きの飛行機に乗り込んだところまでは順調だった。 いや、飛行機が滑走路の端まで移動するまでは。
ところが、飛び立たないのである。
やがて機長が放送でしゃべり始めた。
「オイルプレッシャーに異常が見られる。 メカニックマンを呼んで点検させなければならない」ふん、そうか。まあいいだろう。
……おい、ここはどこだ。風景が見覚えのあるものだが?って、スタート地点に戻ってきてるじゃん。
「サンフランシスコで乗り継ぎの予定のある人は、カウンターで別の便をリザーブして欲しい。カスタマーサポートがあなた方の面倒をすべて見る。Don't worry.」
Don't worryじゃねえんだよ! 俺はどうしてもサンフランシスコで成田行きに乗らなきゃならないの!
前に書いたように、今回の旅行は研究室のボスと同僚と3人でやってきた。ある理由で、他の二人は、既に別の飛行機でサンフランシスコに移動している。サンフランシスコ空港で私は二人と合流しなければならないのだ。
予定では、私の乗った機は午前11時過ぎにサンフランシスコに到着するはずであった。成田行きは午後1時出発予定。飯を食えばちょうどいい時間になるはずだった。完璧なプランのはずだった。
既に予定離陸時間を1時間過ぎている。我々は全員飛行機から降ろされ、ロビーに逆戻りしていた。ゲート脇のデスクは、次の便を確保しようとする客たちで既に長蛇の列となっている。私もその列に加わるしかなかった。
だが、午後12時ちょっと前に、再度アナウンスがあり、飛行機の再整備が終わったので十分後に飛び立つという。時間的にはかなり微妙。しかしこれはとりあえずサンフランシスコを目指すしかあるまい。まにあうかどうかぎりぎりだが。
1月15日午後1時(サンフランシスコ時間)
……間に合わなかったのであった。
乗り継ぎに失敗した他の20人ほどの客と共に、私はユナイテッド航空のカスタマーサービスのカウンターに誘導された。
「成田行きの飛行機に乗り損ねたのだが」 「確認してみましょう。……残念ですが成田行きは明日の便まで満席です。 調べたところ、あなたはホノルルに行くことが出来ます」は? ホノルル?
「それは、ハワイにあるホノルルか?」 「そのとおり。成田直行便は少なくとも明後日まで乗れないので、 今のあなたにとって最も早く成田に到着する方法は、本日夕方6時半の 飛行機でホノルルに飛び、そこで一泊し、翌朝の成田行きに乗ることである」
オーマイガ。(次回に続く)
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本エントリーの初出:チャンネル北国TV (2004-02-01)
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