イラク自衛隊派遣賛成論者との対話

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自衛隊はやはりイラクに行くしかなかったのか? 国際貢献参加者としての日本、米国追従者としての日本、「普通の国」としての日本のあり方を踏まえて、 あるイラク自衛隊派遣賛成論者と対話する。

http://ryo-j.net/archives/000156.html を受けてのもの。これまでの議論の経緯はryo-j氏のブログのリンクを辿ってみていただきたい。


http://homepage.mac.com/naoyuki_hashimoto/iblog/C1570102516/E345392798/
負けそうだからと言って約束を違えるのは人倫に反します。そういった不実を必ず嫌う人たちです、アメリカ人は。そもそもブッシュ氏が再選されずケリー大統領誕生と相成っても、今さらアメリカは兵を引かないと思っています。せいぜい国連に主導権を渡すかというところか。いずれにしても、国際社会がいっさいイラクから手を引くなんてことにはならないでしょう。その時、それ以前から部隊を派遣している日本は、相当重要な役割を果たすことができるでしょうね。
前半はそのとおりかもしれません。でも、だからなんなの、という気がしますね。不実(?)を嫌われたとしてもそれは一過性のもの。気にすることはありません。アメリカ人は忘れっぽいですから。

第一、さすがの小泉氏も自衛隊に米国軍と一蓮托生で運命を共にさせることまで約束したわけではないですから、日本が自己都合で撤退を決めたとしても誰にも文句を言われる筋合いはありません。

ところでここでいう「重要な役割」ってなんでしょうか? 水道の整備とかのことですか?

http://homepage.mac.com/naoyuki_hashimoto/iblog/C1922962667/E170014365/
このご意見が一番興味深かったですね。
日本がアメリカに追従して行かざるを得ないのは、ひとえに国防力の大部分を依存しているからだとWebmasterは考えています。それはもっとも日本を軍事攻撃してきそうな北朝鮮が、もっともアメリカの存在におびえているあたりからもわかるでしょう(ここで軍隊などなくても、アメリカなどいなくても、話し合いで平和は維持できるのだなどというおとぎ話は論外です)。
話し合いも何も、あの国があの体制でいられるのはさすがにもう長くないでしょう。
よって、日本が真に自立するためには十分な国防力を身につけなければならないのですが、...少なくとも固有の領土であることがどう見ても明らかな竹島を守ることができるくらいには...歴史的な経緯からこれがどうしてもできない。頭越しにミサイルをぶっ放す不埒者がすぐ隣にいても、ミサイル防衛力を持つことすら許されない雰囲気がある。
自衛力を持つ事は確かに必要です。ミサイル防衛網が必要なら、韓国や中国がなにを言おうが作ればいいと思います。靖国参拝のようなくだらんことではなく、こういうところにこそ意地を通すべきですね。

海の防衛力に大きな欠陥があることは例の不審船事件の際に問題になり、海上保安庁の体制はあのあと大幅に強化されましたね。ルールも改正されたし、海上保安庁・海上自衛隊の双方に決死部隊が創設されたと聞いています。

結果として、今日では撃沈した「不審船」を東京湾に展示できるぐらいになりましたね。別にアメリカ様のご機嫌を伺わずとも、日本にはそれぐらいのオプションがあるわけです。ミサイルとて、発射準備をした瞬間にそれを感知できるようになっているそうじゃありませんか。結構な話です。なにもイラクで大騒ぎする必要はありません。

今回の自衛隊派遣は、その状態に風穴を開けてくれる転換点になると思っています...ここで「日帝軍国主義の再来!注意注意」などとのたまう人は出て行ってください。誰が侵略戦争をしかけるなどと言いましたか?本当の自衛力を欲するだけです。
自衛力をつけたければ、国内で整備すべきものを整備すればいいのです。どう考えてもイラクは自衛力をどうにかするには遠く離れすぎた土地です。また、対米追従から脱却するためにここは追従を続けるべきとする貴方の主張は、ちょっと論理が破綻していますね。いったいどっちを本当にやりたいんだと問い返したいところです。こういう突っ込みも「出て行け」でしょうか?

そういえば私が出て行けといいたいのが、民主党の西村とかいう議員ですね。 http://ch.kitaguni.tv/u/1023/%bb%fe%bb%f6%a1%f5%bc%d2%b2%f1%cc%e4%c2%ea/0000058266.html まあこのニュースも、朝日バッシャーに言わせれば偏向報道なのでしょうが。私に言わせれば、あなたが否定した軍国主義警戒論を支持する充分な材料ですね。日中戦争から続く一連の戦争も「自衛」のための戦争とされていたことを思い出しましょう。

今でもそういう世迷言を信じている人々がいるようですが、そいつらは、真実を捻じ曲げてでも無謬なる日本を奉り、そこに頼らないと崩壊してしまうようなゴミカス自我しか持ち合わせぬ恥ずかしい連中です。どうみてもあれは侵略戦争だったのです。

まあ小泉氏はそこまでバカではないと信じたいです。今の(ほとんどの)現役議員先生たちもね。でも警戒はしておかなければなりません。結果、私たちの取り越し苦労だったとしてもいいではないですか。消火器はたいてい役立たずのまま一生を終わりますが、だからといって必要のない存在だと馬鹿にするのは愚か者の論理です。その愚か者の論理を得意げに振り回しているのが朝日バッシャーなのです。


本エントリーの初出:チャンネル北国TV (2004-03-12)

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このページは、kojidoiが2004年3月12日 00:00に書いたブログ記事です。

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