専門家のきっちりした解説が読めるサイトを紹介します。
この分野に興味のある方は、最低限この内容は通読しておくべきだろう。
http://biotech.nikkeibp.co.jp/fs/top.jsp
最近のコラムから少しだけ引用しよう。
http://biotech.nikkeibp.co.jp/fs/kiji.jsp?kiji=108
彼らが言いたかったのは、おそらくGMOに固有のリスクやデメリットはないという意味だろう。交雑はGMOであろうがなかろうが等しく起きる。育種方法の進化の一つであり、しかも食品史上初めて分子レベルまでの安全性が確認されているGMOだけがどうして「汚染」などという無神経な言われ方をしなければならないのか、といったいらだちも多少感じられた。これがいわゆる「実質的同等性」という概念である。遺伝子組み替え作物・食品の危険性を主張するなら、この概念が現実的に成り立たないことを示す必要があるのだが、これができている人にはお目にかかったことがない。
なぜGMOを植えるのかという答は、実は案外簡単だ。農家にとってのそれは、あらゆる市場原理・経済原則に共通する経済性、収益性の向上である。米国農家の様々な説明はすべてそこへきれいに収斂する。農業も経済戦争の側面を持つ時代であれば、ヨーロッパはじめ他の農業国はいろいろ難癖をつけながらも、この技術を根本的には無視しえない。限定条件付ながらイギリスでもGMO作物栽培許可の運びとなった。 さらに、いわゆる発展途上国での農業生産能率向上の要請は強烈なものがあり、その前には薄っぺらな日本のGMO反対論など太刀打ちできるものではない。
このほか、意外にもバチカンにGMOの推進者が居る話とか(自然を冒涜しているとかいう主張をしている誰かさんの意見を聞いてみたいものだ)、いろいろ面白い話が読める。
本エントリーの初出:チャンネル北国TV (2004-04-07)
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