岩手選管のポスター問題でとびだした都合のいい「中立」 

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岩手選管が投票促進のために作製したポスターがクレームを受けて お蔵入りになる見通し。 いったいなぜ?

問題となったのはポスターの「どうして岩手の人は不満があるのに何も言わないの?」と「投票しなきゃ変わらない」のフレーズ。自民系会派の自民クラブは同日、議員総会を開き対応を協議。県選管担当者に抗議文を提出した。
抗議文では「不満があるのに…」に対し「選管は既に現状を不満があるものと判断している。現状に不満を持つ人のみの投票を促していると解されかねない」と指摘。
「投票しなきゃ…」の部分には「変わるべきか否かを判断するのが選挙。公平性を旨とする選管がこうした投票行動を促すのはどうか」と、選考過程説明と掲示取りやめなど対策を求めている。
県選管の野本祐二書記長は「県内有権者実態調査で政治に不満を表明した人が7割、そのうち5割が選挙で投票に行かないとの結果が出た。フレーズは1票の大切さを訴える効果を狙った。正直困惑している」と話す。
結局、「疑念を抱かれたまま使うのは不適切」と、ポスター回収が決定された。何が中立が疑われる、だ。弱腰。人に言われたから、などという薄弱な理由でこのような方針変更をしているようでは、それこそ中立性が疑われるというものだろうに。この点は、 記事中の丸山助教授の指摘が的を射ている。

それより情けないのが共産党だ。

共産党県委員会の菅原則勝書記長も「不満と言えば、与党政権に向けられるものととられかねない。怒るのも無理はない」と違和感を口にした。
このドあほ。折角の敵失を自陣営の得点にするチャンスだったのに! 自民党がこういう噛み付き方をした下心は見え見え。投票率が上がると浮動票が民主党などに流れてしまいかねないのが怖いのだ。地縁で固められたいつもの人民にいつもの投票行動を取ってもらわなければ困るのだ。だからこういう難癖をつけた。共産党はここを突いて選挙管理委員会を支持し、真に現状に不満を持つ層へアピールするべきだった。

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本エントリーの初出:チャンネル北国TV (2004-06-24)

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