またまた東京都教委が寝惚けたことを始めた。男女混合名簿を禁止するそうだ。ジャンダーフリー敵視が背景にあるようだが、そんなこと以前の理由からナンセンスである。
都教委のセンセイがたは、まず何はともあれ、データベースという概念についての基礎を勉強すべきではないだろうか。
ここでいう名簿とは要するに生徒のデータベースから所定の順序で生徒の氏名等を抽出しアウトプットしたもの。どういう項目を抽出しどういう順番で出力するかは、その名簿をどのように利用するかによって作成者がその都度判断するのが筋というものである。
ここで想定されているのは、クラス毎に所属生徒の氏名や自宅住所/電話番号などをリストアップして父兄などに配布するもののことだろう。ならば生徒のデータが男女別でなければならない必然性は乏しい。ご近所さん同士が解りやすいように住所や郵便番号でソートして出力して置いたほうが遥かに役に立つ。性別についてはそのような欄を作って「男」とか「女」とか表記しておけば充分。
一方で、たとえば男女別の予防接種計画を立てるなどの理由(たしか風疹の予防接種は女の子だけ別だったような気がする)があれば、保健室の先生は同じデータベースから男女別の名簿を出力すればいいのだ。
背景にあるであろう「石原・西村」的な発想もおぞましいが、そんな思想的なもの以前の話として「混合名簿禁止」とはナンセンスな話といえる。化石のような発想しか出来ないバカな知事とバカな教育委員会に自分の子供を託さざるを得ない東京在住の親御さんたちには心からの同情を禁じえない。
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【トラックバック】本エントリーの初出:チャンネル北国TV (2004-08-14)
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