事実は小説より奇なり。ロシアのマフィアが自らの体験をもとにTVドラマを制作し、映画館での封切りも検討中だと。
http://www.asahi.com/international/update/0801/002.html
しかしどうやって「演技指導」を行なっているのか。撮影や録音はどうなっているのか? 疑問は尽きない。
俳優の調達も一筋縄では行かないようだ。
親しい仲の地元警察官には「汚職警官」役を依頼して断られたがそりゃそうだろうな……
1年にわたる撮影中に、別のマフィアとの抗争で子分が殺され、一部キャストが入れ替わるトラブルもあった。このニュースを見て思い出したのが 小林信彦の傑作パロディ小説 「唐獅子株式会社」
新しもの好きの暴力団の親分が会社を起こし、テレビ局を設立し、新聞を出し、その都度翻弄される古風な極道モノの苦闘を描いた小説だ。
この常識的にありえなさそうな企てが実際に起こってしまうのだから面白い。荒唐無稽な小説を非現実的だといって馬鹿にする人もいるが、あまり自分の智慧を信用しすぎないほうが良いようだね。
本エントリーの初出:チャンネル北国TV (2004-08-01)
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