ある病院の医師が日記上で患者さんを中傷していたというのだが……なんか別のことのほうが気になった。
濱野弘幸さんのエントリー で産経webの記事を知った。ある病院の医師が日記上で患者さんを中傷していたということで、ご丁寧にも産経webの記事中に、その日記の内容が延々引用されているのだ。
それを読んでみての私の正直な感想をここに書く。
「たいして問題ないじゃん」
確かに言葉尻だけみれば不謹慎とも思える。だが、この人の本音が患者の冒涜にあるようには思えない。諧謔趣味がちょっとオーバーランしたって話だろう。誉められた書き方ではないのかもしれないが、新聞種にするような話ではない。そもそも「抜粋」したからには、膨大な日記の記事の中で特に目に付く一部を拾い集めたのだろうが、そのように「濃縮された」毒にしてこの程度なら、日記としてはごく普通のレベルであろう。これぐらいのこと考えてない人間のほうが不自然だといってもいい。というか、これを中傷だとしか認識できないのは、たんなる言葉狩り体質じゃないのかな。
そんなことより、よっぽど問題だと思ったことが別に2点ほどある。
その1。
このお医者さんは、指摘を受けて昨年末に日記を閲覧不能にしたそうだ。その日記の内容が、なぜ1月14日の新聞記事で公開されているのだ?
その2。
記事そのものより、2ちゃんねる的悪ノリでURLを貼り付け、とある個人名を「晒し」ているバカゲストが問題だ。その人物が本当は無関係な人物である可能性を考えないのか? こっちのほうがよほど醜悪な中傷であろう。恥を知れ、と言っておきたい。
本エントリーの初出:チャンネル北国TV (2005-01-15)
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