シネマコンプレックスにて、午後5時すぎから「時をかける少女」、午後9時過ぎから「日本以外全部沈没」を上映するというので、今日はシネコンをハシゴ。筒井康隆デーである。
まずは「時をかける少女」。筒井康隆が40年前に発表したジュベナイルSFで、NHKドラマの「タイムトラベラー」や大林監督・原田知世主演の映画が有名だが、それがアニメ化された。といっても原作そのままではなく続編的なストーリーである。主人公は2006年を生きる元気のいい女子高生。原作の主人公は、本作の主人公の叔母として助言者の役割で登場する。
先日の日本沈没とは大違いで、新作ストーリーといっても原作のエッセンスが2006年なりのスタイルでよく表現されていたと思う。技術的なことは良くわからないがCG(?)のできもよく、化学実験室の光景なんか実写かと思えるようなリアリティがある。それと遠近感のある構図が印象的であった。カメラ位置が固定のまま、登場人物が野球場の奥のほうからずんずん手前まで歩いてきてせりふをしゃべるシーンとか、非常にキャラクターが生き生きとして見え、観客の感情移入を助けている。
だがなんといっても主人公のキャスティングがこの映画の勝利要因だな。微妙な台詞回しはちょっと「?」な部分もあるが、逆にその下手さがいい味を出しているというか、声優が自分と等身大の主人公を無理なく演じていてとてもハマっていると思ったね。最後のシーンなんかお兄さん(kojidoiのことだよもちろん)も涙腺が緩んだぞ。
さて、「日本以外全部沈没」も楽しめたが、詳細は別エントリーに書く。
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