こんなRAIDなら要らねえ。買うんじゃなかった。
3年ぐらい前に買った1TBのTeraStation。3日前までは何の問題もなく稼働していたのであるが、突如フォルダの一部が読めなくなったかと思うと、4台内蔵されているHDDのうち、#1と#2のディスクドライブ異常のランプがともり、そして電源を落として入れなおしたらすべてがアクセスできなくなっていた。
ええ。バックアップはほとんど取ってませんでしたとも。一部の例外を除いて。
諦めきれず、東京・銀座にあるデータレスキュー専門会社にブツを持ち込み、中身を解析してもらうことにした。予備検査の結果、内部に4台あるHDDのうちナンバー4のHDDのモーターが故障していたという。そのトラブルの影響がデータ管理部分(ディスク上のファイル一管理情報を収めている部分)となってあらわれ、全体が読めなくなっているという。他の部分にはハードウェア的な異常はなかったらしい。しかしトラブルが発覚したとき、本体のインジケーターはドライブの1番と2番に異常があると主張していたのだ。肝心の有事にはこのインジケーターも実は当てにはならないということになる。だめじゃん。
だいたいだ。RAID5ってさ、一台が故障しても他のHDDからデータを集めなおしてきてデータ復旧できるってのが売りじゃなかったの? それがこうもあっさり全体クラッシュしたんでは、シングルドライブと変わりねえじゃん。
RAID5は信頼性が高いんだと信じていたのだが、完全に考えが変わった。次は安い普通のHDDを2台買おうと思う。それぞれ500GBぐらいで良いだろう。そしてバックアップソフトを日中に(勤務に出ているから不在)定期起動し、一方から他方にバックアップコピーを取るようにする。よほどその方が安心ではないか。
勉強になった。システムを過信してはならないと。考えてみれば、もしこのRAIDが能書きどおりの万全の性能・機能を誇ってたとしても、机上から落としたとかのミスを犯せばやはり中のデータは無事では済まない可能性があるわけだ。なくしたくないデータはやはりバックアップアップを取っておかねばならない。しかし、巨大化する一方のファイルシステムを全部というのはもはや現実的でない。そこでめんどくさくなって考えるのをやめてしまうわけだが、それではいつかは悲劇に襲われる。なくなったらなくなったでいいやと割り切れる情報とそうでない情報とを峻別する判断力が、昔よりも遥かにシビアにユーザーに求められている。
迷ったが、今回は経験だと思って、そのままドライブを会社に預け、復旧させてもらうことにした。2週間以内におそらく完全復元できる可能性が高いという。
代金は約25万円だ。(これでも交渉で最初の提示額よりは大分安くなったのだ)
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