川崎の映画館にレイトショーを観に行った。
エヴァンゲリヲンリメイク版第2作。いろいろ言われるが、やはりよくできた作品だと思う。
鶴見には映画館がないようだが、川崎駅までは自転車でも行けなくはない距離である。
川崎駅付近はかなり大きなショッピングモールとなっており、コンサートホールやシネコンもあって賑やかである。
夜9:40からの回はレイトショー料金で安い。ついでに同じビルの下の階にあるレストラン街で、入場チケットを見せると割引料金が適用されたりする。気分転換したければ便利な場所だと言える。
映画はテレビ版とはいろいろ設定や演出が変わっていて面白かった。素人目にも明白なのはCGの大躍進だ。たしかにあの異形の敵キャラクタたちはCGに向いていそうだが、それだけでなく、なんでもない群衆とか町並みとかもかなりがCGだという。
レイとアスカという所要な女の子キャラの描き方もかなり違う。ひとことでいうと、TV版よりずいぶんウェットになった印象を受けた。考えてみると、この作品のテレビ版が話題になったころ、まだ人々は携帯電話なんて持って歩いてはいなかった。ネットとの付き合い方も変わった。演出がいろいろ変わるのも無理ないことなのだろう。
しかし一方で、主人公シンジが愛用している携帯オーディオはいまだにDATであってSDカードプレーヤとかではないのも面白い。
パンフが封印されているのにも驚いた。映画を観終わるまで開けるなと書いてある。こんなのは初めてである。とてつもなく強力な糊で封がしてあるので、ちょっとやそっとでは開けられない。中身はほとんど監督へのロングインタビューの内容のみで、偉い人のご挨拶とか評論家のヨイショとかキャストの紹介とかは一切ないという潔い構成である。
この作品は、やはり中身が濃く、いろいろな小道具が登場するのだがいちいち謎めいていてなんだか分からないのはTVと同じだ。でも、同年代の押井守の甲殻機動隊をみたときの「だめだ、これは到底消化しきれない」という絶望感を味わうことはなく、素直に自作を見たいと思った。
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