今季のオリンピックの成績が不振だというが、そんなことはない。
余丁町散人さんはこうおっしゃっている。
http://www.yochomachi.com/2010/02/yahoo.html
昔はそうでもなかった。しかし80年代以降、ノーソン利権集団が手前らへの利益誘導のためにだけ、国民の健康は無視してニッポン人はコメさえ食えばいいと言う政治的な「食育」とやらを始めたから、ニッポン人の身体運動能力は著しく低下してこういうことになった。果たしてそうだろうか? 以下の表はウィキペディアの「オリンピック日本選手団」の記事にあった表を少し改編したものだ(ずーっと下にスクロールしてほしい)。 これをみると、多くの人がいろいろ意外なことに気づくのではないだろうか。 * これまでに金メダルを2個以上取った大会は長野だけである。 * 札幌大会前まで、日本が取ったメダルは一つしかなかった。 * 札幌では、ジャンプの金銀銅独占が画期的だった(まだ小学校入学前だった私でさえニュースを覚えている)が、実はこれ以外一切メダルは取っていなかった。 * さらに、札幌以後日本が再び金メダルを手にするまでに20年の歳月がかかった。 * アルベールビル・リレハンメル・長野の3大会は例外的に獲得数が多かった。 結論として、日本選手団は今季だけ不振なのではない。昔も今も日本はこんなものだということだ。道徳教育も田舎の既得権者の動向も関係ない。国など背負わなくなった時代の方がむしろ成績は良くなっており、やはり石原のいうことは見当違い千万だということははっきり見えた。彼のコメントに限らず、オリンピック談義には、今の教育崩壊論や体感治安論にもみられる「昔は良かった」式の思い込みが見られるような気がする。 アルベールビルとリレハンメルの共通点としては「バブル崩壊直後」というのがある。むしろ都会にアブク銭があふれているバブル期にスポーツ界にも資金が還流し、それが両大会での成果につながったと推測するのが自然だろう。 |!大会名|金|銀|銅|計| |1928 サンモリッツ| 0| 0| 0| 0| |1932 レークプラシッド| 0| 0| 0| 0| |1936 ガルミッシュパルテンキルヒェン| 0 | 0| 0| 0| |1948 サンモリッツ|不参加| |1952 オスロ| 0 | 0| 0| 0| |1956 コルティナダンペッツォ| 0|1| 0|1| |1960 スコーバレー| 0| 0| 0| 0| |1964 インスブルック| 0 | 0| 0| 0| |1968 グルノーブル| 0| 0| 0| 0| |1972 札幌(開催国)|1|1|1|3| |1976 インスブルック | 0| 0| 0| 0| |1980 レークプラシッド| 0|1| 0 |1| |1984 サラエボ| 0|1| 0|1| |1988 カルガリー | 0| 0|1|1| |1992 アルベールビル|1|2|4 |7| |1994 リレハンメル|1|2|2|5| |1998 長野(開催国) |5|1|4|10| |2002 ソルトレイクシティ| 0|1|1 |2| |2006 トリノ|1| 0| 0|1| |合計|9|10|13|32| |平均| 0.47| 0.53| 0.68|1.68|
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