昨年書いた記事「津波の被害を受けた新地町を訪ねる」も参照してもらいたい。「復興」の進捗状況がかいま見えるはず。前記事の最初に掲載した写真と、当記事で上に掲載した写真は、ほぼ同じ所から撮影したものだ。すなわち、「釣師街道踏切」跡から、線路があったはずの場所に立って新地駅跡をみたものである。
昨年は、片付くまでに一ヶ月ぐらいは…などと書いたが、まったく空論だったと言わざるをえない。実際、再建されたのは数本の道路だけだ。他は取り壊されたか放置されているかのどちらかでしかない。
どうやら、新地付近の常磐線の線路を元の位置に引き直すのは諦めたようだ。前述の踏切に交差する道路は再舗装され、丈夫なガードレールまで新設されていた。
新地駅の駅舎もなくなっていた。
昨年の段階で残っていた半壊状態の戸建住宅がいくつか壊され、あたりは広大な空き地となっている。ここをどうするつもりなのか、家を建て直すとしても回りに誰もおらず、店なども役場付近の幾つかを覗いて付近に見当たらない。夜などさぞかし寂しいだろうと思う。
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